革が水に濡れた時の正しい4つの手順とNGな対処法

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くうこ

こんにちは、くうこです

もし大切に育ててきた革製品がある日突然雨や水に濡れてしまったら…想像するだけで恐ろしいですよね。

本革は水にとっても弱い素材です。

雨に濡れてしまうとこんな危険が

  • シミ
  • 水ぶくれ
  • 変形
  • 色落ち
  • カビの発生

これらは一度発生してしまうともう元の状態には戻らないので、万が一水に濡れてしまった時は迅速に慌てず対処しましょう。

今回は突然の雨や突発的な事故で革が水に濡れてしまった時の対処方法をご紹介します。

もくじ

革が水に濡れてしまった時の対処方法

革は水に濡れてしまうと水分を吸収し繊維が固くなります。

すると乾燥後にひび割れや型崩れを起こしやすくなります。また濡れた部分の色が濃くシミになったり、湿気によりカビが発生しやすい状態になります。

くうこ

つまり、革は大変水に弱い素材なんです

まず最初に知っておきたいNGな行動

NGな行動

  1. ドライヤーで乾かす
  2. ストーブやヒーターに近づけて乾かす
  3. 布で強くこすって拭く
  4. 長時間濡れたままにする

濡れた革はとにかく大変デリケートになっています。

濡れている革は特に熱に弱いので絶対にドライヤーやヒーターを使って乾かすのは要注意です。

逆に革を傷つける原因になります。

革が水に濡れた時の4つの手順

NGな行動を知ったところで、さっそくシミにならないように対処する手順をご紹介します。

この4ステップで元の状態へと近づけます

今回記事を執筆するにあたり、HERTZさんの記事を参考にさせていただきました。

参考にした記事

鞄・レザーバッグのHERZ公式サイト...
HERZなんでも実験室 Vol.1 雨に濡れてしまった!気になる雨染みどうなるの? HERZなんでも実験室 Vol.1 梅雨の時期や夕立、急な雨で革鞄が濡れてしまった時、心配なのでが雨染みではないでしょうか?そこで今回は、どんな風に染みになるの?すぐに対...

1、すぐに乾いた布で拭く

まずは乾いた布でしっかりと拭き取ることが大切です。

絶対に強くこすってはいけません。革が傷み、色落ちの原因になります。

2、固めに絞った布で水拭き(ここが重要!)

濡れた部分と同じくらいの色になるように革全体を軽く湿らせます

くうこ

正直、水に濡れていない所を自らの手で濡らすのってかなり勇気がいりますよね

けど、これをやらないとシミが目立ってしまうので頑張って適度に湿らせていきましょう。

コツとしてはポンポンっと軽く押さえつけるようにして、こすらないように少しずつ均等に湿らせていきます。

こうすることでシミを発生させません。

本革を湿らせて大丈夫なの?と不安な方はこちらの『HERZなんでも実験室 Vol.1 雨に濡れてしまった!気になる雨染みどうなるの?』と言う記事を参考にしてみてください。写真付きでプロの方が丁寧に検証実験を行ってくれていて大変分かりやすいです。

3、乾かす

風通しの良い日陰に干して乾かします。

表面が軽く濡れた程度なら型崩れの心配はいりませんが、ガッツリ革の芯まで水が浸透してしまった場合は、新聞紙などを詰めて形を整えてから乾燥させると型崩れしにくくなります。

ただし新聞紙を使用する場合、インクが移ったりするので注意が必要です。

4、最後はクリームで潤い補給

革が乾いたら最後にオイルやクリームを塗って栄養と潤いを補給してあげればOKです。

これで完了です。

お疲れ様でした。

濡れたらすぐに対処することが大切

例え雨や水に濡れてしまっても、すぐに対処すればほとんどシミは目に見えません。

しかし、時間が経てば経つほど濡れた跡がシミになってしまうので本当に時間との勝負です。

そして1番大切な対処方法が水拭きです!

ここを恐れず、固く絞った濡れタオルでポンポン押さえつけながら均一に革を湿らせることが大切です。

やっぱり日ごろから防水スプレーをしておくと安心

突然の雨、突発的な事故による水濡れに、私もあなたもいつ見舞われるかわかりません。

自分は気を付けているから大丈夫だと油断していると万が一の時に後悔します。

大切な本革を水から守るためにも、日頃から防水スプレーで対策しておくと安心です。

くうこ

せっかくなので、防水スプレーの選び方や特徴もご紹介します

防水スプレーはフッ素系を選ぼう

防水スプレーとひとえに言っても、様々な種類があってどれを選べば良いのか迷いますよね。

間違った選び方をすると、逆に革を傷めてしまうので注意しましょう。

防水スプレーには主に『フッ素系』と『シリコン系』がありますが、本革に使用する場合は必ず『フッ素系』を選んでください

フッ素系防水スプレーの特徴
フッ素系は繊維一つ一つをコーティングして防水します。故に通気性が良く、革の風合いを維持しながらしっかりと防水できます。
革が痛まないのが1番のメリットです。

シリコン系防水スプレー
シリコン系は繊維の表面を全体的にコーティングして防水します。故に通気性が悪く、革の風合いを損ない、劣化させてしまう恐れがあります。
本革の防水にはおすすめできません

フッ素系の防水スプレーは革を傷めず、革の風合いを維持しながらしっかりと防水できます

防水スプレーは汚れも防ぐ

防水スプレーはただ水を弾くだけではありません。

くうこ

防水スプレーをすると汚れも付きにくくなるのでお手入れも楽になります

毎日の汚れ対策も兼ねて、週に1回防水スプレーで大切な本革製品を守ることをおすすめします。

おすすめの防水スプレーはこれ

世界中の革愛好家に支持されている防水スプレーはこちらの『コロニル・ウォーターストップスプレー 』です。

価格も比較的やすく、高品質な防水スプレーなので高級な革にも安心して使用できます。

水濡れの対処法まとめ

水濡れの対処法で1番大切なのが『固く絞った濡れた布で革全体を均一に湿らせる』ことです。

ここを恐れずに、丁寧にやさしくぽんぽん押さえつけながら湿らせることでシミを防げます。

そして日ごろから防水スプレーなどで対策しておくことで、突然の雨でも慌てずに対処できるので、防水スプレーは1本持っておくと安心です。

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